近年、デザイナーの活躍の場は、制作会社や事業会社から、デザインコンサルティングファームや総合系コンサルティングファームへと広がっています。
ビジネスの最上流からデザインを活かせる環境に惹かれつつも、求められるスキルの基準や現場のリアルが見えにくく、ハードルの高さを感じている方も少なくありません。
そこで今回は、コンサルティング業界でデザイナーが働くメリットや求められるマインドセットについて、実際の転職サポート事例も交えながら解説します。
【目次】
デザインコンサル/コンサルファームで働くメリット
・経営や事業戦略の「超上流」からコミットできる
・多種多様な業界の大規模プロジェクトを経験できる
・ビジネス視点が身につき、市場価値が上がる
求められるマインドとよくあるギャップ
転職サポート事例
キャリアの選択肢として、コンサル業界に興味をお持ちの方へ
デザインコンサル/コンサルファームで働くメリット

デザインコンサルやコンサルファームで働く最大の魅力は、デザインが影響を与える範囲の広さと深さにあります。具体的には、以下のような経験とスキルを得ることができます。
経営や事業戦略の「超上流」からコミットできる
一般的な制作案件では、すでに要件や仕様が決まった段階からデザインがスタートすることが多くあります。
一方でコンサルティング領域では、そもそもこの企業が解決すべき課題は何か、どんな新規事業をつくるべきかという最上流のフェーズから関わります。ビジュアルをつくる前段階の、サービスコンセプトや体験設計(UX)そのものをデザインしていく面白さがあります。
多種多様な業界の大規模プロジェクトを経験できる
金融、医療、製造、官公庁など、単一のプロダクトや限られたドメインだけではなかなか関わる機会の少ない業界の変革に携わることができます。
社会的インパクトの大きい大規模なプロジェクトが多く、社会インフラや人々の生活の仕組みそのものをアップデートするような手応えを感じられます。
ビジネス視点が身につき、市場価値が上がる
コンサルタントやビジネス職のメンバーと日常的に協業するため、なぜこのデザインが必要なのか、どう事業成果に繋がるのかをロジカルに言語化するスキルが自然と磨かれます。
ビジネスとデザインを地続きで語れるデザイナーは市場でも価値が非常に高く、中長期的なキャリアの選択肢を大きく広げることにつながります。
求められるマインドとよくあるギャップ
挑戦しがいのある環境である一方、これまでの制作会社や事業会社での働き方とは異なるコンサルならではの難しさもあります。
・「正解がない」不確実な問いに向き合うタフさ
クライアント自身も正解を持っていない状態からスタートするため、要件が二転三転することも珍しくありません。不確実な状況を楽しみながら、地道にリサーチや検証を繰り返すマインドが求められます。
・アウトプットの綺麗さだけでなく成果へのコミット
見た目の美しさはもちろん重要ですが、それと同じくらい「それがどうビジネスの課題解決につながったか」という結果がシビアに評価されます。
転職サポート事例

一言でデザインコンサルやコンサルファームへの転職と言っても、候補者の方がそれまでに歩んできたキャリアや、次の職場に求めるものは十人十色です。
当社では、お一人おひとりのご経験や強みを客観的に整理し、それぞれの志向性にマッチする企業への転職を並走してサポートしています。
ここでは、実際にコンサル業界へのステップアップを叶えた方の事例をご紹介します。
● 事業会社から総合コンサルへ。
デザインドリブンな組織で上流から事業成長にコミットするAさんの事例
前職: 大手通信会社(事業会社) / UI・ビジュアルデザイナー
転職先: 大手総合コンサルティングファーム デザイン部門 / ビジュアルデザイナー
転職理由: よりデザインへの理解が深い環境で、事業成長に貢献したいと考えたAさん。
1つのプロダクトに限定されず、幅広い領域において体験設計、BX、サービスデザインなど、上流の価値設計や意思決定に関わりながら、多様な業界の課題解決に貢献することを目指していました。
サポート内容: Aさんの強みであるビジュアルデザインを軸にして、戦略や価値設計の上流プロセスから参画できる環境、そしてよりデザインドリブンな組織体制が特徴な企業をご案内しました。選考にあたっては、プロジェクトリードや営業サポートなど、ビジュアルやブランディングの枠を越えて貢献されてきた経験値と、ビジュアル表現と戦略を越境していきたいというマインドセットがしっかりと先方に伝わるよう、面接でのアピール方法をフォローしました。
● 広告制作会社からデザインコンサルへ。
単発の制作からデジタル領域や上流ブランディングへキャリアを広げたBさんの事例
前職: 広告制作会社 / グラフィックデザイナー
転職先: デザインコンサルティング企業 / デザイナー
転職理由: これまでは単発の制作案件が多く、より上流工程から継続的にプロジェクトに関わりたいと感じていたBさん。次のキャリアでは、デジタル領域への挑戦と、企画の上流工程からのブランディングに携わることを希望されていました。
サポート内容: これまでは作ることがメインの環境だったため、選考の場において「なぜそのデザインを作るのか」という理由をビジネス視点で言語化することに当初は苦労されていました。そこで、面接選考に向けてポートフォリオの解説(思考プロセスの説明)の組み立てを徹底的にサポート。あわせて、企業の内部情報や求める人物像を事前にしっかり共有したことで、Bさんが持つ経験の中から先方に響くポイントを的確にアピールできるよう対策を行いました。
● 特化型から大手へ。
培ったディレクションスキルの再現性を証明したCさんの事例
前職: 領域特化型デザインコンサル会社 / ディレクター
転職先: 大手デザインコンサルティング企業 / サービスデザイナー
転職理由: 前職では担当するクライアントの業界・領域が限られており、関われる案件に限界を感じていたCさん。領域に捉われることなく、自身のディレクション経験を活かして、クライアントのビジネスの上流工程から深く入り込みたいという想いを持たれていました。
サポート内容: もともとコンサル領域での経験をお持ちの方でしたが、特定の領域で培った経験が、他の幅広い業界にも応用できる再現性のあるものであることを証明するための壁打ちを行いました。また、過去の面接データや先方からのフィードバックをもとにした想定質問対策を実施。これまでの即戦力としてのディレクションスキルを整理し、入社後すぐに活躍できる人材として説得力のあるアピールができるよう並走しました。
キャリアの選択肢として、コンサル業界に興味をお持ちの方へ
デザインの力をビジネスの最上流で活かすキャリアは、今後の市場価値を高める上で大きな転換点となり得ます。
まずは業界のリアルな動向を知りたい、自分のこれまでの経験が通用するのか客観的に確かめたいといったご相談も大歓迎です。
まずは情報交換のような形で、これからのキャリアの選択肢を一緒に探ってみませんか?

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