クリエイター、マーケターの転職活動に役立つ記事を、米国のAquentやVitaminaTよりピックアップし、日本語でお送りしています。今回は、多様化するデザイナーのキャリアパスについてお話します!
クリエイティブ・マーケティング分野の転職相談はこちら
—–
デザイナーの主なキャリアパスは3つあります。
- 専門職 / スペシャリスト
- マネージャー / エグゼクティブ
- コンサルタント
専門職 / スペシャリスト:デザインスキルを駆使して、エクスペリエンス、デジタル製品、および戦略を作成します。通常、組織のデザインチームに属して働いています
マネージャー / エグゼクティブ:チームの管理・スキル開発、およびデザインチームが組織の目標達成をサポート、貢献することにフォーカスします
コンサルタント:専門スキルを持ったデザイナーで、企業や個人へ必要な時に必要な専門知識を提供します
上を目指すだけがキャリアアップの道ではありません。多くのデザイナーのキャリアは、スキルや学び、生活環境や経験に応じて、上下左右に動くものです
4番目のオプションもあります ーそれは、デザイン以外のスキルを使用する仕事を見つけることです。デザイナーは、プロダクトマネージャー、教師、コーチやメンター、デジタルストラテジスト、またはChiefs of Staffになることもできます。
あなたのキャリア旅の一部として、一度すべてのオプションについて考えてみましょう。楽しく働き、貢献し評価されることが、あなたのデザインキャリアにとって上に登ることよりも豊かなものになるでしょう。
専門職 / スペシャリスト
ストリーム
このキャリアパスには3つの流れがあります。
- 専門職 (practitioner) は、デザインプロセス全体を見るジェネラリストです
- 運用者は、システムを含めプロセスと手順の実行責任者です
- スペシャリストは、リサーチ、インタラクションデザイン、サービスデザイン、カスタマーエクスペリエンスなどデザインの1つの領域に特化した人材です
レベル
- ジュニアデザイナーは、シニアデザイナーの指導の下でデザインを作成する経験の浅いデザイナーです
- デザイナーは、自分で仕事を行うことができます。自身のスキルを上げていくことに重点を置いて取り組みます
- シニアデザイナーは、自分の仕事だけでなく、後輩デザイナーの仕事を指導する責任を持ちます。エンジニアなど他のデジタル分野の仲間たちとも密に協業します
- リードデザイナーは、デザインビジョンをリードします。大規模なプロジェクトでのワークストリーム(作業)を主導し、プロジェクトに携わる他のデザイナーを指揮および調整します。他の分野の仲間やステークホルダーの管理が鍵となり、広く意見を求めることが必要です
- プリンシパルデザイナーやスペシャリストは、スーパーシニアデザイナーであり、製品のビジョンと高レベルのデザインを担当し、プロジェクトのエキスパートとなります
マネージャー / エグゼクティブ
マネージャーやエグゼクティブは、デザインの伝道と組織への価値を提供することをに焦点を当てています。
人々が役割を上げるにつれて、専門スタッフと直接連携することは減り、エンジニア、製品管理、運用、戦略、およびC-Suite(経営幹部)と連携し、デジタルおよび組織戦略の定義や、組織の目標をサポートすることにフォーカスします。
レベル
- チームリーダーは、実際に動いてチームのより多くの後輩メンバーをコーチング・メンタリングします。仕事をレビューするだけではなく、リーダーとしてチームの専門能力開発を行うことになります
- マネージャーには3つの役割があります:人材の管理と育成 / 実務の主導と改善 / 組織戦略が作成中の製品やサービスに反映されていることの確認です
- ディレクターの焦点は、チームの日々の業務よりも組織戦略にあります。戦略を確実に達成できるようにチームを拡大する方法を検討します
- ヴァイスプレジデント(VP)やゼネラルマネージャー(GM)は、戦略的なデザインチームを率先してリードし、製品やサービスの開発におけるデザインの重要性、位置付けを確保します
- C-level(経営幹部)のエグゼクティブは、デザイン、カスタマーファースト、継続的な学習の実践をエグゼクティブレベルにもたらし、組織戦略を定義し実行します
コンサルタント
コンサルタントはスペシャリストとは異なります。彼らの役割は、専門知識を短期間で組織に持ち込み、プロジェクトを立ち上げ、プロジェクトを遂行するのをサポートすることです。
彼らの主なスキルは2つあります。
- 組織全体のステークホルダーと協力してマネジメントをおこなう
- リサーチやビジュアルデザインなどの専門スキルから要件を引き出し、ビジネスニーズを理解し、戦略を策定する戦略に至るまで、組織内のギャップを埋める
レベル
- フリーランサーは、特定のスキルを活かして働きます。ジュニアレベルのデザイナーの多くは、インハウスのデザイナーとして働く前に、スキルとポートフォリオを構築するためにフリーランスの仕事をします
- 業務請負(コントラクター)は、彼らの持つ専門スキルのために組織で雇われます。彼らの役割は、チーム内の専門職ポジションの穴を埋めることです
- シニアコントラクターは、社内のシニアデザイナーが不在の場合に雇われます。彼らは「社員」ではないので、後輩を指導したり指導したりすることはありません
- コンサルタントはクライアントのデザインプロジェクトをリードします。彼らは他の分野の人たちと協業し、製品の戦略を設定、チームを指揮します。彼らの焦点は、組織文化やチームの管理ではなく、プロジェクトの目標達成にあります
- ソートリーダー(Thought leaders)は、彼らの素晴らしいアイデア、やり方、そしてデザインアイデアを求められ、彼らのIPに関するガイダンスと専門知識を提供します
他のキャリアパス
私たちデザイナーは、キャリアを進めるにつれて多くのスキルを身につけていきます。例えば、
・C-Suiteからカスタマーサービススタッフ、エンジニアからジュニアデザイナーまで組織の上下にいる幅広い仲間との協業
・人を理解し、ニーズを調査し、解決策を見つける適切な質問能力、そして問題解決能力
・大量のデータや情報を収集、整理、統合して、ソリューションを考案
これらのスキルは、デジタルの内外を問わず、人間中心のデザインプロセスとデザイン思考を必要とする多くの仕事で適用できます。
考えられるポジションは次のとおりです。
・教師
・コーチ / メンター
・プロダクトマネージャー
・ストラテジスト
・Chief of Staff
©MagsHanley
著者について:Mags Hanleyは、オーストラリアのメルボルンを拠点とするキャリアコーチです。彼女は3か国のUXで25年以上の経験があり、UXデザイナーのキャリアを導いてきました。
—–
クリエイターの転職市場・キャリアをよく知るエイクエントのエージェントに、ぜひ一度ご相談ください。
クリエイティブ・マーケティング職種の転職相談はこちら
他のブログ記事はこちら