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コラントッテ竹尾さんの考えるコミュニケーション力

By: Aquent

「『コミュニケーション』という得体のしれない言葉に右往左往させられてしまう要因のひとつは、相手がいなければ成り立たないスキルなのに、想定する相手が漠然としていたり、不特定多数だったりするから」という竹尾さんのコミュニケーション論です。

DATE: 2017/08/07

コミュニケーション力とは何か?を求人企業の方にお訊きするシリーズの第五弾は、株式会社コラントッテの竹尾さんの考えるコミュニケーション力です。

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株式会社コラントッテ
総務・人事部 竹尾重人さん

ネットで「コミュ障テスト」というのを見つけ、やってみたら「自意識過剰で考え過ぎな、超会話下手」とでた。
そうでしょうとも。おおいに自覚症状あり。
ところで、コミュ障って何?
いや、そもそも、コミュニケーションって何?

私の母親。認知症が進んでさっきのことはもう忘れてしまう状態だけど、それでも一問一答はできる。同じ質問を続けると、そのたびに返答内容が違ったりするが、これはこれで立派なコミュニケーション。

新卒採用選考で、「質問しない面接」を徹底したことがある。
応募者は会社の事を自分で調べて、分からなかったことを質問する。こちらは聞かれないことには答えない。面接が進むと会社の課題と感じることを指摘させるが、それに対しても間違っているとか正しいとかは言わない。自分の事は単に「私はこんな人です」というだけではなく、自分の特性を会社の課題解決にどのように貢献できるかに絡めて語らせる。一次、二次と面接が進み、最終の役員面接のときには、自分自身と会社について話させたうえで、会社の課題に対してどのように貢献できると考えているかを、自己紹介として、面接の冒頭にミニプレゼンして貰う。いろいろ勘違いしている人もいるが、それはそれでOK。いかに貢献内容をアピールできるかを重要視。
こうやって採用した人は、見事に自己主張できる。
実はこれには、オチがあり、口達者なだけの人を多く採用してしまったので、後に小論文を書かせて上手に話せなくても、文章で考えを伝えられる人も採用できるようにした。

「自意識過剰で考え過ぎな、超会話下手」の私は、この採用試験をされたら落ちるだろうなぁ。

コミュニケーション力があるかないか、という問いを少し変えてみたらどうだろう。
あなたの得意なコミュニケーション方法は何?
あなたの苦手なコミュニケーション方法は何で、それをカバーするために何をしてる?

結局、コミュニケーションの方法は人の数だけあり、それを自分で把握しているかどうかが大切なのだろうと思う。私もいまさら会話が上手になるために努力しようとは思わない。そのエネルギーと時間を得意な文章表現を磨くことに注力したほうがずっと楽しい人生を送れると信じている。

前述の採用試験は、会社として「プレゼンテーション力」を重視した結果の手法であって、いつもこの方法でいいとは限らないし、求められる内容は会社によって様々だ。

一般的に、採用する側では「コミュニケーション力」を、「違和感なく話ができる」程度の感覚で判断していることが多いのが現状ではある。
しかし、相手がどんな基準をもっていようと、自分のコミュニケーションの得手不得手を把握し、それを表現し、得意種目で苦手意識をカバーできれば大丈夫。

「コミュニケーション」という得体のしれない言葉に右往左往させられてしまう要因のひとつは、相手がいなければ成り立たないスキルなのに、想定する相手が漠然としていたり、不特定多数だったりするからではないかと思っている。だからこそ、まず自分自身を掴んでおくことが大事。

そういう意味では、まず「コミュ障テスト」からはじめてみてはどうでしょう。


株式会社コラントッテ
「健康を主体に、皆さまの心からの笑顔が得られる製品を提供する」を基本テーマに、1997年の設立以来、磁気健康ギア「コラントッテ」を中心とした製品を提供し続けている医療機器メーカーです