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電通 堀内さんが考えるコミュニケーション力

By: Aquent

「自分の『実感』や『肌感』を観察すると『自分のコトバ』を見つける事が出来る」という電通の堀内さんが語るコミュニケーション論です。

DATE: 2017/09/04

コミュニケーション力とは何か?を求人企業の方にお訊きするシリーズ。今回は株式会社電通の堀内さんの考えるコミュニケーション力です。

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株式会社 電通
ビジネス・クリエーション・センター
ビジネスデザイン室 未来創造第1グループ
堀内 弘誓さん

大学受験のために美術予備校に通っていた頃、小論文の先生にこんなことを言われました。

「おまえ、となりのトトロをテーマになにか論ぜよ、って言われて、日本の自然環境が〜、みたいなことは絶対に書くなよ。だったら、トトロのおなかで寝たらすごい気持ち良さそう、って書くほうが1億倍実感がある文章が書ける。」

これは、私が日本の自然環境を論じることができないアホだったから言われたんですが(泣)でも、誰だって、知らないこと、感じてないこと、は語れないですよね。無理してウソついてもコトバは急に空虚になるばかり。自分の「実感」や「肌感」を観察すると「自分のコトバ」を見つける事が出来る。 そうして出てきたコトバはアホっぽかったり幼稚っぽい気もするんだけど、気にしない気にしない。アホは死んでも治らないらしいので勇気を出して受け容れてみる。そこが自分のスタート地点でありホームポジションなんだと思います。そんなふうに自分のアホさ加減を楽しめるようになると、今度は人のハナシも楽しく聞けるようになる不思議。自分の「アホ軸」があるから、新しい「未知」との出会いも恐れずに素直に楽しめる。人の話を「聞く力」ってそうやってできるんじゃないでしょうか。

「自分のコトバ」と「聞く力」、このふたつを手に入れれば、あなたはすでにコミュニケーションの達人です。コミュ力って、そんな程度のもんだと思ってます。(ちなみに、かくいう私もコミュニケーション力に自信がある方ではありません。ほどほどでいいじゃないですか。)

私たちはいつでも「正解」を探しすぎなのかもしれません。でも、そこから自由になると、コミュニケーションはすごく楽しい。面接でもこの原理は同じだと思います。企業も所詮人の集まり。彼らはあなたの「ランク」や「正解を答えられるか」ではなく、人として「一緒に働きたいと思えるか」を見ているんだと思います。会社には会社の文化があって、合わない人が入ってもお互い不幸になるだけですから。定型文やテクニックは有効なんですが、それ以上に面接官は未知との遭遇にわくわくしてる。少なくとも僕はそうです。


株式会社 電通
日本最大手、グローバル第5位の総合広告代理店。コミュニケーション領域を中核にして、広告主やメディア・コンテンツ事業をはじめとする顧客の経営課題・事業課題の解決から、マーケティング・コミュニケーションの実施まで、その全てを事業領域とし、日本のみならずグローバル市場においてベストな統合ソリューションを提供する。