デザイナーとして企業に就職してから数年が経ち、仕事で認められることが多くなってきた頃、ふと、今のままでよいのだろうかと将来に対して不安を抱くことはありませんか。
自身のスキル的な問題から、将来のライフプランに関することまで、悩みの理由は様々。
こうしたことをきっかけに転職を考える方も少なくありません。
今回は、グラフィックデザイナーとして6年間勤めた制作会社を退職し、UXデザイナーとして新たな道を歩み始めたMikiさんに、転職のきっかけやエピソード、そして今後のキャリアプランについてお話を伺いました。

デザイナー:Mikiさん
新卒で広告制作会社に入社。
印刷物だけではなく大手企業のウェブサイトのデザインを手がけるなど、トータルクリエイティブ制作に携わる。
その後6年間務めた会社を退職し、今年5月に、領域を広げUXデザイナーとしてデザイン制作企業へ転職。
Q.今回転職しようと思ったきっかけを教えてください。
6年間様々な仕事を担当し、直クライアント業務や大きなプロモーションに関わっていく中で、自分はデザイナーとしてこのままで大丈夫なんだろうか?という漠然とした不安がありました。
以前の職場では紙媒体を多く扱っていましたが、AIやデジタル技術の急速な進化を考えたとき、そうした経験が不足していることへの不安や、大きなプロモーションに携わる機会はあるものの、単発のプロジェクトで終わってしまうため、企画の上流から関わることができない点にも懸念を感じていました。
もちろん、働き方を含め、様々な要素が重なっていましたが、デジタル領域への強い関心と、いずれはデザイナーとしてブランディングや企画の上流工程から携わりたいという思いが、今回の転職を考えるきっかけになったのだと思います。
Q.就職活動をするにあたって、どのような悩みや不安がありましたか?
初めての転職だったので、不安だらけでした。
6年間制作会社で働いたけれど、自分の能力に自信が持てず、他の職場で通用するのか不安を感じていて、どうやって転職すればいいのかも、どういう会社があるのかも、自分がどうなりたいのかも全然わからないところからのスタートでした。
インハウスに行きたいのか、自分の安定を求めるのか、それとも領域を広げるために頑張るのか不明確なままの転職。
周囲には同職で同じぐらいの年齢の人がいなかったので、誰にも相談することができず、自己分析して、求人を検索して…といった転職活動に苦痛を感じることもしばしばありました。
Q. 今回、転職エージェントを利用した感想を聞かせてください。
エイクエントの他にも数社に登録して転職活動を進めていたんですが、どこから話せばよいのかわからなくて…。
担当していた他社のエージェントに「ブランディングやデザインの上流から関わりたい」という相談をしたとき、あまり理解してもらえずに、とりあえず条件に合った求人を探しましょうという回答があり、賃貸を探すようにひたすら求人ページのボタンをポチポチと押して、情報を見て、企業のホームページを探して…といったことを繰り返していました。
条件に合った企業の情報が押し寄せる中で、企業のデザインや業務内容を確認するのにすごく時間がかかったのを覚えています。
そんな時、前職の先輩からの紹介でエイクエントを利用したのですが、エージェントとの距離感が近く、話しやすいのが印象的でした。
担当の原田さんは、デザイン職のことを深く理解していて「ふわっ」としたことでも伝わるところに安心感を覚えました。そして、キャリアアップをちゃんと考えてくれるのが、すごく嬉しかった…。
相談して話しを聞いてもらい、アドバイスを受ける。そのうち、徐々に自分がどうしたいのか考えがクリアになってきて、自分のキャリアプランが少しずつ見え始めました。企業探しはそこからです。
その後、「デザイン領域を広げたい」という私の希望にあった企業を数社ご提案くださって、現在働いている会社の面接を受けました。その時、面接官の話を聞きながら、この企業だったら自分のデザイン領域を広げることができるということを強く感じました。
私にぴったりな会社を見つけてくれた原田さん。なにより、いつも不安や悩みを親身になって聞いてくれたことが一番心強かったです。
Q. 今回の転職で、なぜこの企業を選びましたか?
デザインを大事にしているところに共感を持ち、この会社に決めました。
「自分をブランディングする」という社風にも洗練された魅力を感じます。
働き方については、基本的に出社して顔を合わせて仕事を進めることを大事にしている会社なので、多くを学びたい自分にとっては、理想的な環境だと思いました。
Q.入社後の業務や就業環境についてお聞かせください。
グラフィックからUX領域への転身。「ゼロ」からのスタートなので、毎日が新しいことばかり。わからないことだらけですが、今はその状況を楽しんでいます。周りは忙しい先輩が多いので、質問するときは相手の時間を大切に、ロジックを立て簡潔に話すなど、今まで経験したことのない環境で忙しい日々を送っています。
ただ、息の抜き方が苦手で頑張りすぎるところも少しあるので、そのあたりは気をつけたいと思います。
Q. 今後のキャリアパスについて、Mikiさんの思いをお聞かせください。
インハウスでの長期的な仕事に魅力を感じていて、ゆくゆくは専門的なブランドで20年や30年働くことも素敵だなと。結婚や出産などこれからのライフプランを考えたとき、デザイナーとしては自由な時間が取れる職場を見つけたいと考えています。
入社してから、多様な案件を通して多くの企業と関わることに楽しみを感じているので、将来的には働き方についても再考し、選択肢を広げることもあり得ると考えています。
そのために今は修行中です!
担当エージェントより

エージェント:原田 咲奈子
エイクエント東京オフィス
首都圏を中心に転職支援・人材紹介を担当
Mikiさんは、お知り合いのタレントさんからのご紹介で弊社にご登録をいただき、オンラインでお話しした際に若手のデザイナーさんでありながら軸をしっかりと持っていて、親しみやすくとても素敵な方でした。
また、新卒でご入社後、グラフィックデザイナーとして大手クライアントの案件を責任持って担当している点や、お仕事についてこだわりをしっかり持って対応している点もとても尊敬でき、それがすごく印象的でした。
Mikiさんがグラフィックデザイナーとして現在までご経験してきたことや、「デザイナー」としてのキャリアの長期的なプランについて、雑談を交えいろいろとお話ししていく中で、今後さらに活躍領域を広げるため、プロモーション領域だけではなく、ブランディングデザイン、サービスデザイン、プロダクトデザインなど、デジタル上におけるデザイン職といった選択肢をご提案いたしました。
ご縁があり入社されて以降、オンボーディングを無事に終え、企業や現場からも期待されている旨を伺っております。
今後、ご担当いただく「デザイン」の幅をより広げていただくことについて楽しみにしております。
今後も長期的にMikiさんのキャリアに伴走できるように、サポートしてまいります。
まとめ
初めての転職はわからないことばかりで、不安になることも少なくありません。
特に、クリエイティブ職の転職はクライアントワークで幅広い業務経験を積むのか、インハウスとしてブランドのスペシャリストとして携わるのかによっても大きな違いがあり、自分で何を選択していくのか見極めが難しい場合もあります。
そんな時には、専門職に特化した人材会社を活用するのも一つの方法です。自身だけでは得ることのできない企業の情報提供や、理想に基づいたキャリアプランを提案してもらうことにより、転職活動をスムーズに進めることができるでしょう。
これからもエイクエントでは、求職者のキャリア目標に合わせて、最適な求人情報を提供し、応募から採用までの一連のプロセスをサポートしていきます。
転職に関するお悩み・ポートフォリオ作成のご提案など、お気軽にご相談ください。