Skip navigation

コンセント大岡さんが考えるコミュニケーション力

By: Aquent

「重要になるのは、よく言われるような協調性ではなく『ポジションを取る』ことです」という大岡さんのコミュニケーション論です

DATE: 2016/05/26

求人企業の方にコミュニケーション力とは何か?とお訊きするシリーズの第三弾です。

これまでの協力企業・回答者様はコチラ

今回は、デザインを通して企業が抱えるコミュニケーション課題の解決を支援をする、株式会社コンセントの大岡さんの考えるコミュニケーション力です。


株式会社コンセント
取締役
大岡 旨成さん

コンセントは1971年の創業以来、エディトリアルデザインと情報アーキテクチャを根幹としたWebデザインの領域で業界をリードしてきたと自負しています。
もちろんそれらは今でも我々の主力業務ですが、現在は「デザイン会社」として表現のサービスから解決のサービスへ業務領域を拡げており、さらには未来に対する可能性を示唆するための手段として「デザイン」をとらえています。
そのため、我々が語る「デザイン」はアウトプット以外に理解・観察から始まる計画・設計などの過程、そしてアウトプットした先で実際にユーザーがどのように利用し、体験しているのかを調査・評価し改善につなげる一連の活動すべてを含みます。

我々のビジネス顧客は企業などの組織ですが、その先にはサービスを受け取るエンドユーザーが存在しています。メディアの収斂(しゅうれん)やデバイスの進化によりユーザーの行動や利用シーンが変化している中、企業とエンドユーザーをつなぐ役割として、前提を疑い、戦略レイヤーからクライアントと共に考え、最適なアウトプットに導き、社会の人々に良質なサービスを提供することがコンセントの至上命題です。
そして、「デザイン思考」という言葉に表れるように、デザインに対する社会からの要請は日増しに高まっており、ビジネスやマーケティングの側面を踏まえたサービス全体への関与が求められています。

そのため、コンセントに在籍するメンバーは従来の慣習や「今できること」に囚われることなく、自分自身を日々アップデートし、本質的な課題をとらえてそれを解決することが求められます。

本質的課題解決のためのコミュニケーション力

本質的な課題を見つけるためには、相手の要望をくみ取ったうえで、多角的な視点から物事をとらえることが必要です。その際に様々なバックグラウンドを持ったメンバーがお互いの専門性や知見を活かしあって協創することで、我々が提供するサービスの品質向上に寄与すると考えています。

従って、コンセントで必要なコミュニケーション力には、専門性や経験が異なる多様なメンバーの中で、自らの考えを臆せずに伝えることができ、他者の意見を受け入れながらより良い課題解決の方法を模索できる能力が挙げられます。

同時に、課題解決に向けて相手やデザインする対象の状況、立場、気持ちを想像し、理解して行動に起こせるホスピタリティを有することが前提となります。

コミュニケーション力としてのリーダーシップ

コンセントの仕事は基本チームワークになります。そこで重要になるのは、よく言われるような協調性ではなく「ポジションを取る」ことです。これは在籍年次や年齢に関係なく、プロジェクトの中で自分ができることやゴールに向かって貢献できることを見つけ、主体的に関与することを指します。

全員がプロフェッショナルであるチームの中で、ゴールに向けて自分が主導することを宣言できる積極性やセルフマネジメント(自己客観視と演出)能力、つまりはリーダーシップがコンセントでは歓迎され、コミュニケーション力の表れとして発揮すべき要素となります。

「ものづくり」の源泉として

上述したような対人コミュニケーションにおいては、しっかりと課題や対象に対して向き合うことで得られる自信や根拠が準備として必要となります。

それを生み出す素養であり、コミュニケーションする対象を人に限定せずにとらえた場合にも必要なことを最後にお伝えします。

それは、課題を発見するために対象に興味を持ち没頭できる好奇心と、発見した課題に対し考察を重ね、アウトプットに結びつけるための根気強さや粘り強さです。
経験や習熟によって最終形に差があったとしても、読者の皆さんを含めた我々「ものづくり」のモチベーションはこれらのことを源泉として、対象に向き合う情熱を生んでいるはずです。

そのため、コンセントではあらゆる採用選考において「好奇心」と「根気強さ・粘り強さ」を最重要視しています。

このように、コンセントは課題解決や未来への示唆をデザインする立場で活動しており、雇用形態や在籍年次・年齢を問わず、一人ひとりがプロジェクトに貢献することを望んでいます。
そのため、他者とプロジェクトを円滑に進めるための協調性や思いやりが成立する前提として、「コミュニケーション力」を上述のように考えています。