スキルに見合った給料がほしい!キャリアアップしたい!と考え、転職を検討するデザイナーは多いもの。今回は、デザイナーの転職理由5選についてご紹介します。
企業が面接で転職理由を聞く理由についても解説していきますので、転職理由の考え方と伝え方の参考にしてみましょう。
<目次>
デザイナーの転職理由5選

デザイナーの転職理由を具体的に5つ紹介します。
1. 給料に不満がある
デザイナーは労働時間に対して給料が低い場合に、転職を考えることがあります。これはWebデザイナーや2D・3Dデザイナー、広告業やアパレル業など職種や業種を問いません。
転職エージェントのエイクエントの「2023年給与ガイド」を参考に、東京で働くデザイナー関連の職種の平均年収を下表にまとめました。
※大阪や名古屋など他エリアやパッケージデザイナーなど他職種の平均年収は同ガイドからご確認いただけます。
職種 | 平均年収 |
Webデザイナー | 550万円 |
UXデザイナー | 735万円 |
UIデザイナー | 780万円 |
プロダクトデザイナー(Web) | 750万円 |
グラフィックデザイナー | 600万円 |
(出典:エイクエント|2023年給与ガイド)
国税庁の「令和4年分 民間給与実態統計調査」によると給与所得者の平均給与は458万円のため、デザイナーの年収は平均より高めといえます。
クリエイティブ業界のデザイナーはスキルが高ければ、高年収が期待できることも特徴です。そのため、デザイナー歴3年目ほどの方が自身のスキルや実績を活かして、年収を上げようと転職を考えるケースもあります。
2. スキルアップしたい
「スキルアップしたい」「もっと活躍したい」と成長意欲で転職を考える人もいます。デザイナーは技術職のため、スキルや経験に応じて任される仕事の種類が変わってきます。
勤めている会社に40代や50代の目標となる先輩がいない場合、キャリアプラン実現やキャリア設計のために転職を考えるケースも少なくありません。場合によっては、今後ディレクターなどにキャリアアップしたいために転職を希望する人もいます。
3. 自分の作りたいものが作れない
「作りたいものがない」と悩むデザイナーがいる一方、「自分の作りたいものが作れない」ために転職を検討する人もいます。
この場合、「ユーザー視点を無視して自分の作り方で作りたい」という動機でなく、ユーザー視点を重視しているからこそユーザーの気持ちを大切にしたデザインがしたいというケースも多いです。ユーザーファーストのデザインに携われる機会がある企業を求めて転職を視野に入れます。
4. 能力が正当に評価されない
能力が正当に評価されないと感じて転職を考えるケースがあります。専門知識やセンスが必要なデザイナーの仕事内容は、専門の職業以外の人にとって理解が難しいものです。
制作会社や広告会社によっては、デザイナー職の評価基準を明確に設けていないところもあります。評価基準が人によって異なるという事例もあるため、実績と評価が比例していない場合も少なくありません。
5. 残業が多い
転職理由のなかには「残業が多い」ことも挙げられます。担当しているクライアント数が多かったり少数精鋭の会社で対応する人が自分しかいなかったりする場合は、残業時間が長くなる事業会社もあります。
残業が多い場合、プライベートの時間の確保が難しくなったり、体調を崩しやすくなったりします。第二新卒などの若い間は残業をこなせていても、年齢を重ねて50歳を過ぎたころくらいは負担になることもめずらしくありません。
自分の健康やライフワークバランスのために転職を考えるようになります。
転職活動で転職理由を聞かれる理由

転職活動の採用面接などで転職理由を聞かれる理由について解説します。
再度転職しないか確認
企業側は、「中途採用した社員がすぐ辞めてしまわないか」と不安に感じています。とくに、入社後まだ1年目や2年目の応募者には、転職理由を確認することで退職するリスクをチェックしたいと考えています。
そのため、転職先で長く働きたいと考えている場合は、「入社できたら長く務めたい」と考えていることをアピールしましょう。
自社とのマッチング
採用担当者は転職理由を尋ねることで、自社のカルチャーとマッチする人材か確認しています。現職で応募者の抱えている課題が自社にも存在している場合、自社ともミスマッチする可能性が高いからです。
転職理由を述べる際は、企業研究を行って応募企業のカルチャーを下調べしておきましょう。応募企業での業務や社風にも当てはまる転職理由は、伝え方を工夫する必要があります。
人柄のチェック
採用担当者は転職理由を聞くことで、応募者の人柄をチェックしています。「上司や同僚との人間関係が嫌だった」とストレートに伝えてしまうと、周囲とうまくやれない人柄と判断されかねません。
仮に上司や人間関係でトラブルがあったため転職したいと考えた場合でも、自己分析をして表現を工夫することが重要です。人間関係が嫌で転職したい場合は、言い換えると人間関係のいい職場で働きたいということでもあります。
「周囲と協力して仕事を進めたいと考えたため転職を決意しました」といったように前向きな表現を心がけるのもひとつの方法です。
採用面接で転職理由を挙げるときの注意点

採用面接で転職理由を伝えるときに注意したいポイントについて解説します。転職未経験者の人はとくに気をつけてください。
前社を否定しない
採用面接で転職理由をあげるときは、前社や現在働いている会社を否定しないようにしましょう。理由は、前の職場を悪く言うことは応募企業にいいイメージを与えないからです。また転職した後、前の会社とのつながりが続く可能性も考えられます。
できる限り、前職の同僚や転職先での人間関係をよくしたほうがいいため、前にいた職場を否定するような表現はしないようにしましょう。
給料や福利厚生の不満のみを伝えない
給料や福利厚生のみを転職理由に挙げた場合、「条件面だけで転職を考えている」という印象を採用担当者側に与えかねません。
給料と福利厚生は生活していくために必要な条件ですが、転職成功につながりやすい表現や転職理由を意識しましょう。
転職がきっかけで解消されるか確認
転職をきっかけに、今抱いている転職理由が解消されるか事前に確認しましょう。転職しても解決しない転職理由を採用担当者に伝え場合、「転職してもまたすぐに辞めそう」と思われかねません。
そのため、転職理由を考える際は、「自分は今の環境の何が嫌なのか」「どんなことに努力したいのか」という自己分析と、「応募企業ではこの悩みは解決するのか」という企業研究が必要です。
デザイナーの転職理由はポジティブな表現に
デザイナーの転職理由は、給料や残業に対する不満、スキルアップを希望していることなどが挙げられます。採用面接で転職理由や希望の働き方を聞かれた際は、ポジティブな表現になるよう心がけましょう。
「退職理由や志望動機例文が思いつかない」と考えている方は、クリエイティブ職の転職支援サービスに特化している転職エージェントに相談するのも一つの方法です。
エイクエントでは、クリエイターの転職情報を把握している自社のキャリアアドバイザーが職務経歴書や履歴書、ポートフォリオの簡単な書き方についてアドバイスしますので、お気軽にご相談ください。
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