「デザインの仕事を辞めたい」という悩みをお持ちのデザイナーは多いようです。本記事では、デザイナーが仕事を辞めたいと考える具体的な理由5選と対処法、転職する際の注意点を解説します。仕事を辞めたい理由について確認して、よりよい職場探しにつなげましょう。
この記事のポイント
- デザイナーを辞めたい理由は、労働時間・給料・人間関係などが多い
- 業種や職種をかえることで、労働環境や職場の雰囲気はかわる
- 転職するなら、転職先に求める条件と活かせるスキルを明確にする
デザイナーを辞めたい理由5選
→ 労働時間が長い
→ 給料が安い
→ 人間関係が悪い
→ デザインセンスに自信がない
→ 周囲と温度差がある
デザイナーを辞めたいときの対処法
→ 働く環境をかえたいとき
→ 今の業務内容が合わないとき
→ デザイナーに向いていないと感じるとき
デザイナーが転職する際の注意点
→ デザイナーを辞めたいなら転職活動も視野に入れて
デザイナーを辞めたい理由5選
デザイナー向けに退職を考えるきっかけとなる原因を5つ紹介します。
労働時間が長い
デザイナーの仕事は納期があります。残業が当たり前という雰囲気の職場があるため労働時間が長くなりやすいです。
また、会社によっては専門業務型裁量労働制を採用しています。専門業務型裁量労働制とは、業務の時間配分を労働者にゆだねる制度です。1日のみなし労働時間が定まっていても「いいものを作りたい」ため長時間労働をすることも少なくありません。
激務でプライベートの時間がとれなくなった結果、辞めたいと考える方もいます。
給料が安い
デザイナーの平均年収は労働者全体の平均給与より高いものの、「労働時間に対しては安い」と感じる方もいます。
厚生労働省の「職業情報提供サイト」ではデザイナーの年収は480.6万円です。国税庁の「令和3年分 民間給与実態統計調査」によると労働者全体の平均給与は443万円のため、労働者全体の平均よりデザイナーの給与のほうが高いことが分かります。
ただし平均給与より高収入でも労働時間の長さを考えると割に合わないと感じるケースは少なくありません。
人間関係が悪い
デザイナーのなかには男性と女性を問わず、人間関係の悪さによって辞めたくなる方もいます。
一流企業であっても、上司からのパワハラや他部署との人間関係の問題は起きるケースがあります。営業が受注した案件によっては、対応可能な内容や納期ではないため、無駄なトラブルにつながることも多いです。
デザインセンスに自信がない
デザインセンスに自信がないため、デザイナーを辞めたいと考える方もいます。デザイナーは何もないところからデザインを作り出さなければなりません。
最初は好きな仕事も、毎日タイトな働き方で無理をしているうちに、ルーティンワークのような仕事がしたいと考えるときもあります。
過酷な状況下で必死に作品を作って、コンペで負けることもめずらしくありません。入社1年目や2年目は希望があっても、3年目くらいから5年後の成長した姿に実感がもてない方もいます。
周囲と温度差がある
デザイナーは周囲との行動に違いがあるときに辞めたくなることがあるようです。
「意見を出し合って美しい作品を作りたい」と熱意をもって取り組んでいるのは自分1人だけで、同僚は「納得がいかなくても作品を提出すればいい」とこなすことを重視している場合、きついと感じることがあります。逆のパターンも多いです。
周囲と仕事に対する熱量が違う場合、「職場環境が合わない」と感じてしまいます。
デザイナーを辞めたいときの対処法
デザイナーを辞めたいとき、環境をかえることでデザインの仕事そのものは辞めずにすむ可能性もあります。具体的な対処法を状況別に紹介します。
働く環境をかえたいとき
労働環境が辛いときは、働く会社をかえるという選択肢があります。
デザイン制作会社勤務なら、一般企業やメーカーのインハウスデザイナーに転職したら環境がかわります。インハウスデザイナーとは、自社製品をデザインするデザイナーです。フリーランスという手段もあります。メリットとデメリットを下表にまとめました。
メリット | デメリット | |
制作会社 |
|
|
インハウス |
|
|
フリーランス |
|
|
メリットとデメリットを加味してどの環境が自身に合っているか検討しましょう。
今の業務内容が合わないとき
今の業務内容に不満を感じる場合、デザイン力の活かせる異業種に転職する方法があります。デザイナー職は下表のとおり非常に多岐にわたります。
デザイン職 | デザインするもの |
グラフィックデザイナー | ポスターや雑誌の広告、ロゴ、商品のパッケージなど印刷物 |
Webデザイナー | Webサイト |
CGデザイナー | 2DCGや3DCGのコンピューターグラフィックス |
ゲームデザイナー | ゲームのキャラクターや背景、アイテム |
DTPデザイナー | 雑誌や書籍、ポスターなどの印刷物 |
空間デザイナー | 商業施設やイルミネーションなどの空間デザイン |
ファッションデザイナー | 衣類や付属品 |
上記の職種は業種と業務内容が違うため職場雰囲気がかわるところも多いです。
デザイナーに向いていないと感じるとき
デザイナーに向いていないと感じるときは、他のクリエイター職への転職を視野に入れるのもひとつの方法です。デザイナー経験が活かせる他職種の例を紹介します。
職種 | 業務内容 |
イラストレーター | クライアントから依頼されたイラストを描く |
編集 | 雑誌やWebサイトの制作と編集作業を行う |
ディレクター | Webサイトなどの制作物の進行管理を担う |
DTPオペレーター | デザイナーが作成した案に従い印刷物を作る |
これらの職種はデザインスキルと知識を使う機会が多いです。
デザイナーが転職する際の注意点
転職を成功させるために、転職活動の基本的な注意点を3つ紹介します。
- 転職先に求める条件を明確にする
- 転職先で活かせるスキルを棚卸しする
- 転職エージェントを活用する
勤務時間や現実的な給料、社風などの条件から優先したいものを決めましょう。自己分析をして、面接でアピールできる自分自身のスキルと実績の棚卸しも大切です。
クリエイティブ業界に特化していたり求人数が豊富だったりする転職エージェントの利用もおすすめです。転職エージェントの担当者が労働環境と仕事内容を熟知しているので質問に答えてくれます。
転職サイトに載っていない非公開求人情報を保有していることが多いため、転職先や就職先の比較検討をすることも可能です。必要に応じて履歴書の書き方を親身に支援してくれるうえ中途採用者向けの志望動機の例文も考えてくれます。
デザイナーを辞めたいなら転職活動も視野に入れて
デザイナーは、労働時間の長さや給料の安さで辞めたいと考えるときがあります。「転職は失敗しそうで不安」ならクリエイティブ職の就職と転職サポートサービスに特化したエイクエントにご相談ください。
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