数ある職種の中でも人気の高いクリエイティブ系の仕事。しかし、ひと口にクリエイティブ系といっても、その種類は多岐にわたります。今回はクリエイティブな仕事の特徴と18種類の職種一覧を徹底解説します。
デザイナー系
→ WEBデザイナー
→ UI/UXデザイナー
→ グラフィックデザイナー
→ ゲームデザイナー
→ イラストレーター
→ 動画クリエイター
→ フォトグラファー
ライター系
→ WEBライター
→ コピーライター
→ コラムニスト
→ 脚本家
→ 小説家
ディレクター系
→ アートディレクター
→ クリエイティブディレクター
→ WEBプロデューサー
→ WEBディレクター
→ プランナー
→ 新聞・雑誌編集者
クリエイティブな仕事に向いてる人
→ 流行を取り入れるのが上手な人
→ コミュニケーション能力が高い人
→ スケジュール管理が得意
クリエイティブな仕事の特徴
クリエイティブ系の仕事は「自分の作品が世の中に見える形で表現できる」という特徴があります。
職種にもよりますが、誰もが知る華やかなCMや日々何十万人もの人が見る有名Webサイトに自分の手がけたデザインが登場することは、他の職種では経験できない喜びとやりがいがあるものです。
また、自分のデザインを表現する場所もTV(テレビ)や紙面、Web広告やアプリケーション、ゲームや映像の中などといったように、非常に多岐にわたります。
日常の中にあるさまざまな制作物の中で、自分が対応したものがあるという点は、クリエイティブ系の職種ならではのメリットといえるでしょう。
クリエイティブな18種類の仕事
18種類あるクリエイティブ系の職種を大きく3つに分類して徹底的に解説します。
・デザイナー系
・ライター系
・ディレクター系
仕事一覧として職種とそれぞれの特徴を紹介していくので参考にしてください。
デザイナー系
デザイナー系の職種は、クライアントや自社の要望に応じて、訴求したい内容に基づいてデザインを設計します。基本的には、パソコンなどのITツールを活用してデザインを作成することが多いです。デザイナー系職種に分類される以下の7つについて解説します。
- WEBデザイナー
- UI/UXデザイナー
- グラフィックデザイナー
- ゲームデザイナー
- イラストレーター
- 動画クリエイター
- フォトグラファー
仕事内容や必要なスキルを紹介します。
WEBデザイナー
Webデザイナーは、Webサイトの設計からWebデザインの作成、Webサイトを構築するコーディングまで行う仕事です。Webデザイナーは下記のスキルが求められます。
- Webに関する知識全般
- テーマに沿ったデザインを施すセンス
- PhotoshopやIllustratorなどのデザインソフトを使う知識
- CSSなどのプログラミングスキル、など
Webデザインのセンスだけでなく、幅広い知識も必要な仕事です。なお、Webデザイナーと混同されやすいWebエンジニアは、アプリやサービスを開発する仕事です。会社によっては、Webエンジニアがコーディングを担当するケースもあります。
UI/UXデザイナー
UI/UXデザイナーは、Webデザイナーに似ていて、WebサイトやアプリケーションのUIやUXを設計する仕事です。訪れるユーザーにとって使いやすい操作性と体験を提供します。
ユーザー目線でパソコンやスマートフォンサイトをデザインする必要があるため、デザインの知識や問題を把握する分析力が必要です。
UIデザイナーの仕事内容について詳しくはこちら UXデザイナーの仕事内容について詳しくはこちら
グラフィックデザイナー
グラフィックデザイナーは、商品のパッケージやチラシ、看板などセールスプロモーション関係のビジュアルをデザインする仕事です。
デザインスキルやマーケティングスキル、コミュニケーションスキルが求められます。
ゲームデザイナー
ゲームデザイナーは、その名の通りゲームに登場するキャラクターやフィールドなどをデザインする仕事です。CGやデッサン力、プログラミングスキルが求められます。
ゲームデザイナーやゲームシナリオライター、ディレクターなど、ゲームの制作に携わる職種をまとめてゲームクリエイターとよぶこともあります。
イラストレーター
イラストレーターは、Web媒体や雑誌、ポスターや広告など幅広い分野のデザインを作成する仕事です。クライアントの要望をヒアリングする力やデザインスキルが求められます。
動画クリエイター
動画クリエイターは、最近人気が高まっている職種であり、プロモーションなどを目的として動画制作を行う仕事です。YouTubeなどの動画配信サービスを活用した企業のプロモーションや、採用動画、自治体のイメージ動画などその需要は多岐にわたります。
動画編集スキルや消費者のニーズを読み取るスキル、コミュニケーションスキルが求められます。
フォトグラファー
フォトグラファーは、人物や風景などの写真を撮影する仕事です。カメラマンとよばれることもあります。ファッション雑誌の撮影や結婚式などのイベント撮影、チラシや広告に利用する写真撮影など、対象はさまざまです。フォトグラファーが撮影した写真を販売する専門サイトもあります。
相手のニーズを的確に理解する力や表現力、撮影スキルが求められます。
ライター系
ライター系の仕事は、書籍や雑誌などの紙媒体やWebサイト、ドラマの脚本などの文章を執筆する仕事です。文章を掲載する媒体の違いなどにより以下の5つに細分化されます。
・WEBライター
・コピーライター
・コラムニスト
・脚本家
・小説家
それぞれの特徴について紹介します。
WEBライター
Webライターは、Webサイトの記事作成に特化したライターです。執筆する記事のジャンルは多岐にわたります。
- ノウハウコンテンツを掲載するコラム系の記事
- 企業のサービス紹介のような文章
- クライアントが運用しているWebサイトのSEO記事
- 取材記事
- SNSの投稿
文章力や、クライアントの要望を反映する力、読者のニーズを考える想像力が求められます。
コピーライター
コピーライターは、CMや雑誌、チラシなどの広告媒体において商品やサービスがPRできるキャッチコピーを作成する仕事です。比較的短い文章や言葉になることが多いですが、センスが問われる非常に大切な仕事です。表現力や発想力、流行を感じ取る力などが求められます。
コラムニスト
コラムニストは雑誌やWebサイトなど媒体の中に連載を持ち、自身の論評を執筆する仕事です。Webライターとは異なり、物語や世の中に対する意見などを表現するケースが多いです。こちらもライティングスキルやタイピングスキル、表現力が求められます。
脚本家
脚本家とは映画やドラマ、漫画などの脚本を書く職業の人です。脚本家が手掛ける作品例を紹介します。
- TV番組
- 映画
- ドラマ
- アニメ
- Web広告
俳優や声優は脚本に従って演技するため、脚本家は作品の土台となる重要な部分を担うといえます。
小説家
小説家は、自分の頭の中で考えた物語を文章にして伝える仕事です。アイデアを出して取材を行い、創造した作品にリアリティを与えていきます。創造力や語彙力、構成力の求められる仕事です。小説家になる方法は出版社に原稿を送るほか、文芸誌などが行う小説賞に応募する方法があります。出版社から小説を発行することが決まった場合、担当編集者とやり取りするコミュニケーション能力も必要です。
ディレクター系
ディレクター系の仕事は、自身でデザインを作成するというよりは、デザイナーやライターなどをディレクションします。ディレクションとは、進行管理の業務のことです。
ディレクター系の職種は制作するプロジェクトの種類や役割によって、以下の6つに細分化できます。
・アートディレクター
・クリエイティブディレクター
・WEBプロデューサー
・WEBディレクター
・プランナー
・新聞・雑誌編集者
ひとつずつ詳しくみていきましょう。
アートディレクター
アートディレクターとは、ものづくりの進捗管理や質の担保など、全体を総括してまとめる責任者としての立場にある仕事です。デザインが関係する以下の案件を担当することが多いです。
- 広告
- ゲームのグラフィック
- Webサイト
- 写真
- 商品パッケージ
アートディレクターには、マネジメントスキルや深いデザイン知識、高いコミュニケーションスキルが求められます。
クリエイティブディレクター
クリエイティブディレクターとは、一言で表すと「広告制作現場における責任者」といえます。
デザイナーやコピーライター、プランナーなどのスタッフがチームを組んで1つの案件に取り組む際、全体の統括や総指揮はプロデューサーが行います。プロデューサーの直下で、現場に指示やアドバイスを明確に出しまとめるメイン担当者がクリエイティブディレクターです。
調整力やマネジメントスキル、マーケティングで必要な分析力が求められます。
WEBプロデューサー
Webプロデューサーは、Webサイト制作の予算やコンセプト設計、納期などを管理する職種です。クライアントの課題解決のために施策の提案を行うこともあります。
クライアントと代理店の橋渡しの中心的存在のため責任が求められるほか、営業職のような営業力、マーケティングスキルが必要です。
WEBディレクター
Webディレクターは、Webサイト制作に携わるデザイナーやプログラマー、ライターなどを取りまとめる仕事です。WebプロデューサーがWeb制作の骨組みを構築する担当者であるのに対し、Webディレクターは現場スタッフと品質の管理を行います。
案件によっては、WebディレクターがWebプロデューサーの役目を担うケースもあります。プログラミングスキルやマネジメントスキルが求められる仕事です。
プランナー
プランナーとは、分野を問わずさまざまな企画を立案する仕事です。プランナーの一例を紹介します。
- Webプランナー
- ゲームプランナー
- 広告プランナー
- ウェディングプランナー
プランナーの種類は多岐にわたります。コンセプトを考える力やコミュニケーションスキル、マーケティングスキルが求められます。
新聞・雑誌編集者
新聞・雑誌編集者は、ライターや記者、インタビュアーなどをまとめあげ、1つの新聞・雑誌を作り上げる仕事です。多くの人と関わる仕事のため、全体の仕組みを理解してうまく進行させる必要があります。取材力や、フットワークの軽さなどの行動力、スケジュール管理能力などが求められます。
クリエイターのキャリアパス
クリエイター系のキャリアパスは、大きく分けて「事業会社に勤めてキャリアアップする」「フリーランスとして独立する」という2つの選択肢があります。それぞれ詳しく解説します。
事業会社
クリエイターは事業を営む会社の制作部署などでキャリアアップがはかれます。自社サービスのクリエイターとしてスキルを磨けば、マネージャーに昇格するチャンスがあるほか、さらに高待遇の会社へ転職することも不可能ではありません。
クリエイターが活躍している業種の例はこちらのとおりです。
- 広告業界
- 出版・マスコミ・メディア業界
- 制作業界
- サービス業界
- メーカー業界
- ソフトウェア・通信業界
- マーケティング業界
広告代理店や制作会社などは、社内にクリエイターを必要としている部署のあることがほとんどです。メーカーでのクリエイターの仕事は、工業製品などのデザインのほか、使い方動画などの制作を担います。ソフトウェア業界では、ゲームやWebサイト運営の企画・制作を行います。
フリーランス
企業でクリエイティブのスキルを身につけて実績を重ねてから、フリーランスとして独立する流れがあります。フリーランスは、企業に勤めるより自由な働き方ができる場合も多いです。
ただし、フリーランスは個人で仕事を受注しなくてはいけません。営業力や自己管理能力も必要です。そのため、いきなり退職せず副業からクリエイティブ職に挑戦し、収入の安定など安心材料を得てから独立を目指す人もいます。
クリエイティブな仕事に向いてる人
クリエイティブ系の仕事は向き不向きがあるため、向いてる人の要素を紹介します。クリエイティブ系の職種への転職を検討している方は、ご自分が当てはまっているかどうかチェックしましょう。
流行を取り入れるのが上手な人
クリエイティブ系の職種は、デザインを担うものが多い傾向にあります。その中でも流行を取り入れた作品が多いため、常に世の中のトレンド情報にアンテナをはり、敏感に取り入れられる人は最適といえます。クリエイティブ系の中でも、マーケティングスキルやデザイン力が求められる職種が特におすすめといえます。
コミュニケーション能力が高い人
クリエイティブ系職種は、自分一人で作り上げるというイメージが持たれやすいですが、プロジェクトチームのメンバーとコミュニケーションを取ることも必要です。時にはクライアントとやりとりする機会もあります。社外関係者とのやり取りが好きな人や苦手でない人は向いている傾向にあります。
スケジュール管理が得意
どんな仕事でもそうですが、クリエイティブ系職種はゴールまでのスケジュール管理が大切な仕事です。顧客の依頼を最優先に考えて動くことが一般的であるため、納期の見積りが甘いなどスケジュールがしっかりと管理できない人には勤まりません。逆に、自分でスケジュールが管理でき、自然と他の人の分までカバーできる余裕のある人はディレクター系の職種でスキルを発揮できる場面も多いです。
クリエイティブの仕事の注意点
クリエイティブの仕事の大変なポイントを3つ紹介します。
納期厳守
クリエイティブな仕事は成果物を納品する締切があります。納期厳守であることは注意しておきましょう。クリエイターは、よりクオリティの高い魅力的な作品を作りたいと考えるものですが、締切がある以上、時間は限られています。限られた時間のなかで最善を尽くし、作品を完成させなくてはいけません。納期に間に合わせるために、精神的にも体力的にもエネルギーが必要です。
長時間労働になりがち
クリエイティブな仕事は、残業が発生するなど長時間労働になりがちです。アイデアが必要な仕事のため、時間で測れない業務も多いからです。
ただし、2019年の「働き方改革関連法」施行により、クリエイティブ業界でも労働時間の是正に向けた取り組みが行われています。クリエイティブ業界の企業のなかには、ツールを活用してクリエイティブな仕事の周りにある業務の効率化の実現にチャレンジしているところも多いです。
常に勉強し続ける必要がある
クリエイティブな分野は、次々と新しいツールや技術、トレンドが生まれます。そのため、常に勉強し続けスキルアップをはからなくてはいけません。勉強する方法の代表例を紹介します。
- 会社の上司やクリエイター仲間から学ぶ
- 独学
- 専門的なオンライン講座を受講
- スクールや専門学校、大学に通学
クリエイティブな仕事で成功するには、今ある知識に満足しない向上心や努力が必須です。
未経験者でもデザイン系の仕事に就ける?
クリエイティブ系職種の中には未経験や初心者でも応募でき、正社員として転職できる求人があります。ディレクター系の職種は採用担当者から実務経験を求められることが多いため難しいですが、デザイナー系の職種は高卒や大学の新卒をはじめ実務経験がゼロでも歓迎されるケースも多いです。
ただ、未経験とはいえ、それぞれに求められるスキルははっきりとしています。上記で紹介した各職種に必要なスキルは本などで習得しましょう。創作物をまとめたポートフォリオを用意したり、プライベートで資格を取得したりすると、スキルがアピールしやすくなります。とくにデザイナーは、アドビ認定エキスパートやウェブデザイン技能検定といった資格を有しておくと転職活動で評価され有利になるケースもあります。
まとめ
ひと口にクリエイティブ系職種といっても、その種類は多岐にわたり仕事内容や求められるスキルが変わります。趣味などを通じて自分がどの職種に興味があるのかを確認し、求められるスキルを磨いて挑戦していきましょう。
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